京都・山城 うお志商店/ロカカドウシアン

こんな音楽が聴こえていた#11

昼間はまだまだ暑いですが夜になると
クーラー無しで眠れる日もある時期に
なってきました。
窓を開けて寝ころんでると、虫の鳴き声
が心地よく聞こえてきます。
虫の鳴き声のイントロ(?)で始まる
コーネリアスの「Brazil」。
カバー曲なのですがアコースティックと
エレクトロニックの心地いいサウンドで、
聴いていて感傷的になる一曲です。

コーネリアスといえば昨年話題になりましたが、
昨年のオリンピック・パラリンピック開会式の
辞任問題は個人的に疑問が残っています。

障害者の友人を過去にいじめていた
とありますが、インタビューが掲載
されていた当時の雑誌はタイムリーで
読んでいたのですが、その当時の自分の
中での感想は「悪ガキだったんだな~」
くらいのイメージしか持ってませんでした。

読んだ内容を端的に云うと、
小学生の頃、同級生に知恵が遅れた子がいて
みんなでからかっていた。
からかってた内容は報道通りで、彼自身は
直接いじめないけど、加担していた。
イジメをしているのを見て引いてしまい、
中学に入る頃には加わらないようになった。
そのうち、マイノリティになった小山田少年は
友達がいなくなってしまい、
そのイジメられていた友人とその後仲良くなる。
という話。

コーネリアスの悪かったことは、それを
ネタに嬉々としてインタビューに答えたこと。
雑誌企画でそのイジメられていた友人と会って
みよう!とか、ダウン症の人をネタにするとか。
時代が時代だったので当時は良かったのかも
しれませんが。。
掲載していた雑誌「ロッキングオンジャパン」
も当時は売れ行きが芳しくなく、
背水の陣で臨んだ
「メジャーアーティストは掲載しない」という
理念が功を奏し、マニアックな、または生粋の
ロックファンに火がついて部数も伸びた雑誌です。
その後、GLAYにインタビューをする予定が
伝えられた時は、多くの苦情が寄せられました。
当時は結構カルト的な人気の雑誌でしたし、
(たしか、ピエール瀧が陰部丸出しで掲載されてた
 こともあった)
「クイックジャパン」もサブカル全開の内容
だったので、そんな時代だったんだなぁ、、
と中年の私は思います。

イジメは良くない。当たり前ですが。
でも今回の五輪の件は、
テレビのワイドショーが巧みなネット記事
におどらされた結果だと思います。
また、言い換えれば、情報を操作して
言い続ければ嘘も誠になる、
世界を動かせる力があるということです。

オリンピックに関してもうひとつ思う
ところがありまして、
開会式で歌われたジョンレノンの
「イマジン」
なぜあの曲はOKだったのか・・?

ジョンレノンといえばビートルズ時代、
ステージ上で障害者の物真似をし、ネタ
にして、からかっていたにもかかわらず。

「当時のジョンは忙し過ぎて、おかしくなって
いた」とポールは後に語っていますが、、。
現在ネットでその事について突っ込むひとや、
動画も見あたりません。
愛と平和の象徴的アーティストの黒歴史
は葬り去られてしまったのでしょうか?
オリンピック・パラリンピック理念に
相応しかったのか?
竹中直人も辞退したのに、
ジョンレノンが容認されたのは一体??

今思えば、なんともよくわからん開会式でした。

ちなみにビートルズアンソロジーのビデオで
確認出来ます。